三角形の建物で緩やかな坂道が続く坂の上の雲ミュージアム



松山城(日本100名城の一つ)とフランス風の建築物「萬翠荘」を見終えた後、すぐ隣にあるのが「坂の上の雲ミュージアム」です。ここでは、安藤忠雄が設計した三角形の建築の外観や内部構造を楽しむだけでなく、司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』の世界観を体感することができます。この小説は、松山で成長した3人の主人公たちと、明治時代の日本が戦争による動乱を経験する中で起こった文化的衝撃を描いています。

坂の上の雲ミュージアムの入口と風鈴

白い壁は「坂の上の雲ミュージアム」の建築の特徴を際立たせており、緩やかな坂道を登って2階に到達すると、吊り下げられた風鈴がお出迎えします。2階にはチケットカウンターと入場口があります。

坂の上の雲ミュージアムの左右外壁

「坂の上の雲ミュージアム」の建物は全4階構成で、三角形の建築の左側が入口、右側は隣接する建物の壁に接しています。また、現在建物中央部分では工事が進行中です。

坂の上の雲ミュージアムの2階と3階

2階のチケットカウンターで入場券を購入した後、斜面を上がって3階へ進みます。この三角形の建築は非常に特徴的で、展示物だけでなく講演ホールも設けられています。また、3階から2階の大ホールを見下ろすこともできます。大ホールの隣では、このミュージアムの文化出版物が販売されています。

坂の上の雲ミュージアムの浮遊階段と三角形の建築

建築自体が非常に快適で、自然光と建物の形状を活かして、異なる展示室が美しく配置されています。2階や3階の展示室を通じて、回遊式庭園のような空間が徐々に上へと続き、この地域の文化的特色を感じることができます。

坂の上の雲ミュージアムの軍艦模型と企画ギャラリー

一部の展示物は撮影禁止ですが、撮影可能なものには案内板で明記されています。そのため、ここで展示されている軍艦の模型を撮影しました。日清戦争(中日甲午戦争)や日露戦争(日本とロシアの戦争)の時代の軍艦の縮小版がいくつも展示されています。また、企画ギャラリーでは三角形の空間美学も堪能できます。

坂の上の雲ミュージアムの会議テーブルと展示されている歴史的年代物

さらに、日露戦争時の交渉会議のテーブル模型や、ロシアがバルチック艦隊をヨーロッパから急派して日本軍を襲撃しようとした戦地図、当時の歴史雑誌なども展示されており、保存状態は素晴らしいです。

坂の上の雲ミュージアムのスタンプと子規記念写真

また、当時の新聞やスタンプ印刷の再現もあり、試しに押してみると非常に整然とした印刷ができました。他にも正岡子規の記念写真が再現されており、ここは写真撮影が可能です。。

坂の上の雲ミュージアムの建築外観と総合案内図

その後、ゆっくり館内を散策し、2階の大ホールで総合案内図を見つけました。各階ごとに異なる展示が紹介されていて非常に興味深かったです。見学を終えて外に出ると、すでに空は暗くなっていました。この三角形の建築物の前には誰もおらず、美しい外観を撮影するのに最適でした。このミュージアムでは新しい知識を吸収し、建築の美しさを体験できる素晴らしい時間を過ごすことができました。


坂の上の雲ミュージアム

公式サイト:https://www.sakanouenokumomuseum.jp/

住所:愛媛県松山市一番町三丁目20番地

電話番号:089-915-2600

営業時間:月曜定休、火曜~日曜 9:00~18:30

地図:

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